紅茶が先か ミルクが先か
「ミルクティーを作る時は、紅茶より先にミルクを入れておかなければならない」 こんな話を聞いたことはありませんか?
ミルクを先に入れようが、紅茶を先に入れようが、成分的には同じだから何か変わるわけないじゃないか。こんな風に感じる人も多いでしょう。しかし、親しい友人に洋菓子を作る人いがいると、ちょっと見方が変わります
洋菓子にはよくメレンゲが使われますが、これを作るのが如何にめんどくさいかという話を私は行く友人から聞かされました。別に火を描けるわけでもないのに材料の入れる順番や入れ方が違うと仕上がりが全く別のものになってしまうのだとか
メレンゲは空気の入り方や混ざった成分の繋がり方が仕上がりに影響してくるため、食べ物の味は成分だけで決まらないということのいい例だと言えます
これを踏まえてミルクティーのことを考えてみましょう。まず、注ぐことは重力に従って加速することだと考えて下さい。加速されている物体は運動が激しいため、遠くに散らばりやすいです
ミルクを先に入れた場合、既にコップに入っているミルクは運動が抑まっていますが、そこに注がれる紅茶の成分は運動が激しい状態にあります。これにより、紅茶の成分の粒子はたくさんのミルクの粒子に衝突することとなります。しかしミルクの粒子は運動が激しくないため、一切紅茶の粒子と触れないものも多く出てくるでしょう
つまり、紅茶の粒子と衝突しなかったミルクの粒子の方が、ミルクの粒子と衝突しなかった紅茶の粒子よりも多いという結果になるわけです
これがなぜ味に影響をもたらすのかについては、私は二つの仮説を持っています。
一つ目は、粒子の衝突によって分子構造に何らかの変化が出るというもの。
二つ目は、単純に「混ざりきっていない場所」の成分分布が舌で感じられる影響を生み出すというもの。
どちらの仮説も確証がありません(そもそも最初の理屈も推測であって確証はないのですが、、、)
ただ、実際に紅茶を入れる時、ミルクを先に入れた方がまろやかな味になります。これは言い換えると、味がミルク寄りになるということです
そう考えると、後者が正解な気がしてきます。もしそうなら、ゆっくりと時間をかけて混ぜればどちらを先にいれても同じ味になるはずだという仮説が立ちます。これはまたいつか実験してみたいです
ということで、今回はこの辺で終わろうと思います。この問題については多くの人が触れているにも関わらず、こうなることの理由について仮説を提示している人は誰もいませんでした。だから私が仮説を一つ提示した次第です。誰か、他の仮説を思いつく人はコメントしてくれると有難いです
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