取り扱い説明書の再構築
数日前、私は少し変わった時計を手に入れました。CABANE de ZUCCAのLe Chocolat(ル ショコラ)という時計です。パソコンのキーのようなボタン腕時計に付くという衝撃的なデザインと、ポップな造形とは対照的で落ち着いたカラーリング、昔のマンガに出てくる宇宙飛行士の道具のようなレトロフューチャー感に惹かれて衝動買いしてしまいました。と言っても中古品なので安く、1,800円ほどです
今回はこの時計の使い方を書いていこうと思います。というのも、この時計の使い方に関しては古いためかネット上に情報がほとんどなく、いろいろと弄ったり推測したりしながら手探りで使い方を理解する必要がありました。そのため、私の他にこの時計を手にした人が私と同じように困らないよう、足跡を残しておくことにしたのです。この時計は決して古代宇宙飛行士のロストテクノロジー等ではないのでご安心下さい
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
・表示
まずこの時計の表示方式から説明する必要がありますね。上の写真はパッと見て3時12分のように見えますが、実際は3時2分です。数字の並びが縦なのです。左の列が時刻で、右の列が日付になります。つまり、これは12月30日、月曜日の午後3時12分と表示しています
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
・時刻合わせ
この時計を見るとまず、画面の左にある特徴的な三つのボタンに目がいってしまいますが、時刻合わせで最初に使うボタンは右上から斜めに出ている緑色のものです。これを長押しすると、まず秒の数字が点滅し始めます。ここで⏮(若干マーク違うけど許して)のボタンを押すと秒数が00にリセットされるため、近くに電波時計などがあったらそれに合わせましょう
秒数を合わせたら右下のボタンを押します。次は分表示が点滅するため、⏮のボタンを押して数字を進めて合わせます。同じ要領で時→日→月と合わせていきます。要は、押す場所が少し特殊なだけで、ここまでの操作自体はよくある一般的なデジタル時計と同じです。
しかし、曜日だけは少し違います。
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
時刻合わせのモードに切り替えると、曜日の場所に表示されているものがアルファベットから数字に変わってしまいます。初めてこれを見た私は非常に困惑しましたが、後にこの数字が年を表していることに気づきました。年と日付が分かれば曜日は確定するということです。そのため、ここには西暦の下二桁を入れましょう。今年は2019年なので、19に合わせます。恐らくこれは閏年でもカレンダーが狂わないようにするために搭載されている機能です。
この年の設定は、1990年から2040年まで設定できるようです。とすると、2040年以降は使えないのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。その年が何曜日で始まるかと閏年から何年離れているかを調べ、同じ条件の年を入力すれば使えます
2041年になったらとりあえず2013年にしておきましょう。あくまでも閏年の補正をかけるための機能であり、普通に使っている状態では年は表示されないため、実用性は変わりません
ちなみに、現在使われているグレゴリオ暦では精度を高く保つ関係上、100で割り切れて400で割り切れない年は閏年にしないことが決められているため、2100年以降は曜日と閏年の関係が1日分ずれてしまい、閏年補正が効かなくなります。そこまで生きている人はあまり多くないと思いますが、、、
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
年を入力して右下のボタンを押すと、12時間か24時間表示かを⏮ボタンを押して選べる画面になります。好きな方を選びましょう
これで最初に押した右上のボタンを再び押せば、点滅している箇所がなくなり、完了です
機能の種類
さて、ここまで左側は⏮ボタンしか使ってきませんでしたが、ようやく⏺ボタンの出番です。このボタンを押すことでモードを切り替えることができます。
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⏺ボタンを一回押した画面です。左端に小さくCHRという表示が浮かび、ストップウォッチの画面になりました。CHRというのはクロノグラフ(Chronograph)の略で、ストップウォッチとほぼ同義です
ボタンを押す前まで日付表示があった右側は、時刻表示になりました。ここは全てのモードの画面で共通しています
基本操作は右下のボタンでスタートとストップ、⏮ボタンでリセットとなります。ストップせずに⏮ボタンを押すことでラップタイムが使え、更に8回までであればラップタイムを記録しておくことができ、あとで右上のボタンを押すと記録を見る画面に移ることができます
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
ラップタイムの記録が見れる画面です。左側の時刻表示がなくなり、何番目のラップかを表示するものに切り替わっていますが、そうなるのはこの画面だけです。写真ではラップタイムの記録がないため全て0になっていますが、記録がある場合はPの下にラップ番号が、右にラップタイムが表示されます。⏮ボタンを押すことで次に記録されたラップタイムの表示に切り替えることができます
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⏺ボタンを二回押した画面です。BPMという表示になりました。音楽のテンポを測れる機能です。音に合わせて右下のボタンを押すと測れるらしく、このテンポの単位がBPMらしいのですが、私はこの単位を知らなかったため、これに関しては説明できません○| ̄|_
挙動がテレメーターやタキメーターとよく似ていたため、ボタンを押す順序こそ察することができたのですが、表示された数字の意味を私は読み取ることができないわけです
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⏺ボタンを三回押した画面です。TMRという表示になりました。タイマーですね。⏮ ボタンを押すことで計測時間を3分、5分、10分、15分、20分、30分、35分、40分、45分と設定できます。なぜ25分は飛ばされたのか、、、
計測時間を設定して右下のボタンを押すとカウントダウンが始まり、0になるとアラームがなります。この時、アラームはどのボタンを押しても鳴り止みますが、それだと再びカウントを初めてしまい、時間が経過するとまた鳴ってしまうため、しっかりアラームモードの画面に切り替えて右下のボタンを押してカウントを止めましょう。時刻と日付が表示される通常の画面に切り替えていた場合は右下のボタンを押してめカウントは止まりません
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⏺ボタンを四回押した画面です。ALMという表示になりました。アラームですね。右上のボタンを押すと数字が点滅するため、時刻合わせと同じ要領で設定を行います。設定し終えたら、右下のボタンでアラームのONとOFFが切り替えられます。アラームをONした状態だと画面の左下にWi-Fiのマークに似たものが表示されます
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さて、ここまででまだ使っていないボタンがありますね。左側の真ん中にある🔆のボタンです。見た目で察しているとは思いますが、これは押すとバックライトが光ります。これまで紹介してきたボタンが若干に分かりにくいかったのに対し、こちらは嘘のようにシンプルで分かりやすいですね
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その他の機能として、日付と時刻が見れる通常画面で右下のボタンを押すと音の有無を切り替えられます。音を有りにすると画面左下に小さなベルのマークが表示され、ボタンを押した時と時刻がピッタリなった時に音が鳴るようになります
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
使い方の説明は以上です。おもちゃのような見た目に反して、多機能かつ高性能ですね。思ったより長い記事になってしまいました。
特に、閏年補正に関しては驚かされましたよ。カウントダウンタイマーにしても、搭載しているモデルは決して多くありません。ストップウォッチとアラームこそほとんどのデジタル時計に搭載されていますが、タイマーを搭載するとなるとワンランク上のものになってしまいます
— 黒縁の写真保管庫 (@kurobuchi_4) December 30, 2019
また、バックライトがインディグロナイト方式だったこともかなり高い評価ポイントです。LEDで照らす方式と比べると、光が均一になるため圧倒的に見やすいのですな。
BPMに関しては、、、いくつか解説を読んでみたのですが、音楽の知識がないので全く理解できません(@_@)
誰か、音楽の事前知識がない人にもわかるような説明ができる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい
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