なぜ私がなぜタバコを吸わないのか

タバコが体に悪いから、などと無粋なことを言うつもりは、全くありません。むしろ、タバコが総合的に見て本当に体に悪いのかというのは、未だに議論が続けられている事を私は知っています。タバコが体に悪いというのは、一種の社会風潮に過ぎないわけです

私がタバコを吸わない理由は、もっと別のところにあります。それは「比較対象」です。タバコには依存性がありますが、私が依存性というものを考える際、真っ先に基準として据えるのは、私が幼い頃にある人物から聞いた、痛み止めとしてモルヒネを投与された経験の話です。その話の中で使われた様々な表現が私の頭の中にこびりつき、離れないのです。特に印象的だったのは「春先に桜が舞うのを見た瞬間の気持ちが永遠になる」というものでした(よくまぁ子供にそんな話をしてくれやがった)

この話を基準に据えるとタバコはどうも見劣り(聞き劣り?)します。私の周りでタバコを吸う人のほとんどは「すっきりする」程度のことしか言いません。依存することで断続的にコストが生じることを考えると、割に合わないと感じるわけです

もちろんモルヒネの医療以外での使用は非合法ですから、やってはいけませんよ。それに対してタバコは合法です。しかし、依存するものとしてより強烈なものを知ってしまうと、それが非合法でできないのならもういっそのこと何にも依存しないに越したことはないという判断になるわけです

さて、皆さんはタバコを勧められて断る時、どのように断るでしょうか? 体に悪いと断る人が多く見受けられますが、これをやると大抵の場合言い争いになってしまいますね。私もこのような局面に困っています。うっかり「モルヒネの方が魅力ありそう」なんて答えてしまったら、危ない人だと思われるでしょう

人間の「自分が好きなものを他人に押し付ける」という性質が、どうにかならないかと思う今日この頃です


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